こんにちは。魅力技研です。
先日購入したヌメ革のトランクを1週間使ってみました。毎日使うと愛着が湧きますね。持ち手の部分が皮脂や汗を吸ったのか早速色が濃くなってきました。こういった小さな変化も成長しているようで嬉しいです。
連日通勤で照りつける日差しに晒されているので、保湿をしてあげたいです。
そんな訳でオイルを塗ってあげることにしました。このバッグに使われている革は、ベジタブルタンニンなめしと呼ばれる植物由来の方法で丁寧になめされているので、せっかくだからオイルも自然由来にこだわり馬油を使うことにしました。
購入した誠和のピュアホースオイルは混じり気のない馬油。暖かい日中に届いたせいか馬油はかなり粘度が低い状態でした。瓶に指の突っ込むとチャプチャプって感じ。馬油の色は白く、油そのものには色がなく、革に優しそうな印象です。
オイルを塗る前にブラシで磨きます
オイルを塗る前にブラシで磨きます。埃を払い、オイルを塗る前の前準備を行います。江戸屋で購入した馬毛のブラシが活躍しています。オイルを塗る以外でも日々小まめにブラシをかけています。
実際に塗っていきます
さて、実際に塗ってみますか。塗ったら最後、今の状態には戻りません。失敗しないか怖いですが、より美しくなって欲しいと願いを込めて塗り始めます。
最初はヌメ革のトランクの底の目立たない部分に塗ってみます。馬油は素早く革に染み込みました。色が大分濃くなりますね。う〜む、塗ったところの質感は悪くないですね。全体的に塗ってみますか。布やスポンジで塗っても良いそうですが、魅力技研は指で塗っていきます。指先の体温で馬油が融けて柔らかくなり、塗りやすいのではないかというのと、バッグの細かな部分を塗っていくにあたり、指の方が塗りやすいのではないかと考えました。
指先にオイルをつけすぎると革に触れた瞬間に染み込みすぎてしまい、ムラになることを学びました。ですから指先にそれぞれ少しずつオイルをつけ塗り込んでいきます。指先につけた馬油を素早く広げます。もたもた塗るとその部分だけオイルが沢山染み込んでしまうので、注意します。
オイルを塗ると一時的に傷が黒く浮かび上がりました。しかし、乾くとまた目立たなくなります。ふー、安心しました。
このヌメ革のトランクには開きっぱなしにするためのベルトがついているので、そのベルトを外して塗り込みます。こうすることで通常は見えないベルトの裏に当たる部分も塗ることができます。
40分程度かけて丁寧に塗り込みました。ムラもほとんどありません。よかった。馬油を塗っていない浅い茶色は可愛くて好きでしたが、馬油を塗って深みをました茶色も素敵。風通しの良い日陰で干してあげたいのですが、もう夕方。とりあえずエアコンの効いている室内で扇風機の近くに置いておきました。
今回無事にヌメ革のトランクケースを馬油を使って手入れすることができました。地道にケアを行い、長く大切に使っていきたいです。